2003/6/4
「リアリティ・バイツ」を観る。
これはベン・スティラー初監督作品。兼、ちょっと出演。
彼は中途半端にいい男なので、中途半端な二枚目の役だとちっとも面白くない。
だから、コメディーでうけたのも納得。
主演のイーサン・ホーク、はじめて彼をいいと思ったかも。
真実を述べること。それは時には、人を傷つけることにもなる。
そういう葛藤を上手く演じていて、色っぽくさえあった。
ちょっと太り気味だし、身なりは冴えないんだけどね。
ウィノナ・ライダーは美形だけど、あまり魅力を感じない。
がに股なのも気になっちゃって。
いつの時代も若者は、恋に仕事に未来に、自分について悩む。
こういう風に悩めるのは、若者の特権かもしれない。
歳を重ねると、悩みの種類というか質が少し変わってくるから。
「ハリウッド・ミューズ」を観る。
シャロン・ストーンの、言いたい放題、やりたい放題、好き放題ぶりが可愛い。
オチはいまいちだと思うけど。
カメオ出演のマーティン・スコセッシ監督が、あんなに早口だとは思わなかった(笑)
2003/6/5
昨日のことになりますが、北海道より、アスパラガスが届きました。
これは、私の亡きおばあちゃんの、弟さんご夫婦より
毎年送っていただいているものなのです。
おじさん、おばさん、(この呼び方も正確には違うんですけどね)
本当にいつもありがとうございます。
こんなに美味しいアスパラにありつけるのも、感謝なんですけど(笑)
何より、私達のことを、気にかけてくださるお気持ちに感謝感激なのです。
いつか必ず寄らせていただきますね。 とにかくお体お大事に!!
2003/6/6
「シーズ・ソー・ラヴリー」を観る。
ジョン・カサヴェテスの脚本、息子のニック・カサヴェテス監督作品。
ショーン・ペンはこの作品で97年カンヌ主演男優賞を受賞。
共演は奥様のロビン・ライト・ペン、ジョン・トラボルタ、ハリー・ディーン・スタントン。
お互いクレイジーなほどに深く愛し合い、子供も授かって幸せだったはずの二人。
しかし、女の通報(仕方なくだが)で男は10年間、精神病院の住人となる。
その間に、女は他の男と結婚し、3人の娘とそれなりに幸せな日々を送っていた。
10年後、退院が決まった男は、彼女を連れ戻しに行く・・・。
元夫が現夫に言う台詞。
「彼女はお前のことも俺のことも愛してない、彼女は夢の中の女なんだから」
これ、理解不可能。 愛してるけど、何かを諦めているようにも感じられる。
かつての夫婦だった男と女が、抱き合うのでもなく、キスするのでもなく、
恋に落ちたばかりのように、微笑みながら、ただただ、見詰め合うラストシーン。
私には彼女の心境がちっとも理解できないんだけど(笑)、なんか良かった。
2003/6/7
プリ様のお誕生日。私にとっての初プリパ。
なんとも素晴らし過ぎで、楽し過ぎの一夜でありました。
こんなに楽しかったのも、
「プリ様の曲で踊りたい」というのも当然のことながら、
皆がお互いに「逢いたい」と強く願っていたからのような気がする。
出会えた皆さんが、素晴らしい方達ばかりで、本当に嬉しかった。
「プリファンで良かったぁ〜」と改めて思いました。
このご縁を大切にしたいと思います。皆様、これからもよろしくお願いします。
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とまぁ、ここまで書きましたら、従兄弟小母のSさんからメールが来まして。
なんとお嬢さんのYちゃんがプリ様と同じ誕生日!!おめでとうっっ!!
私から見たらどういう関係になるのかなんて、まったくもってわかりませんが(笑)
誕生日だけは、一生忘れられないわ(笑)
私に似てると噂のYちゃん。そして、従兄弟小母のSさんも。
いつか、お逢いしたいですね。
この前も書いたけど、こうなったら北海道に行くしかないか(笑)
2003/6/12
「ギルバート・グレイプ」を観る。
家族というものは、いつだって、一番大切な存在で、
だからこそ、いつだって、ちょっとばかり煩わしい存在でもある。
ずっと大家族を養うためだけに生きてきたギルバートに、
はじめて「あなたの望みは?」と疑問を投げかけたベッキー。
彼女の言葉と存在によって、少しずつ変わってくるギルバート。
時には身勝手になることも必要だ。
今までずっと避けてきた、それこそが、他の家族にも疑問を投げかけることになる。
そうして、新たに、家族の絆は強くなる。例え、離れて暮らそうとも。
家族思いなのは大事だけど、自分を犠牲にしてはいけない。
そうなると、明るく笑うことが出来なくなってしまうから。
ショニー・デップもディカプリオもジュリエット・ルイスも、み〜んな良かった。
2003/6/14
やっと山田詠美の新作「PAY DAY !!!」を読み終える。
双子の兄妹の両親が離婚し、父と兄は南部で、母と娘はNYで離れて暮らしている。
そして、あの9・11。母の死。残された家族達は・・・。
彼女の作品では、割と人が死にますが、今回はかなり違う雰囲気があります。
私が結婚して、1年半後、私のおばあちゃんが死にました。
その半年後には、おじいちゃんが。そして、その2ヶ月後には夫のS氏の祖父が。
8ヶ月の間に、3人もの身近な人の死を経験しました。
重なる時は、色んなことが重なるもので、
この間、私達夫婦の間にも、すごく大きな問題が浮かびあがりました。
でも、どうにか、互いに、喪失の哀しみや、その問題を乗り越えてきました。
「大切な人の死は、魂を成長させる。
その事実を認めることは、とてもやるせないことだけど」とは、本の中の言葉。
あの8ヶ月間の前と後では、かなり変わったと思う。私も夫のS氏も。
そして、今の私達自身や、私達の関係の方がずっと好きだし、
あの時期がなければ、こうはなれなかったと思う。
私の大切な3人の祖父母は、自らの死をもって、私達に色んなことを教えてくれた。
彼らの思い出を共有できる人が側にいる。今は、その事実が私を楽にさせる。
哀しいけれど、彼らの死に感謝でもあるのだ。
2003/6/16
ジム・ジャームッシュの「ストレンジャー・ザン・パラダイス」を観る。
出演・音楽担当のジョン・ルーリーの声が素敵。さすがミュージシャン♪
彼の魅力もさることながら、
紅一点のエスター・バリントが格好いいっ!!
タバコを吸わない私ですが、彼女を見てると、吸いたくなります(笑)
ものすごく雰囲気のある、女優さんでした。
モノクロの映像もとっても美しかったです。
2003/6/17
クレール・ドゥニ監督の「ネネットとボニ」を観る。
ストーリーは・・・。ちっともわからなかった。何が言いたかったんでしょ?
ロカルノ映画祭で最優秀女優賞を受賞した、パン屋の女主人である
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキは不思議なエロティシズムを感じた。存在感大。
(スーパーモデルのカーラ・ブルーニのお姉さんだそうです)
同、最優秀男優賞を受賞した、ボニ役のグレゴワール・コランの手が綺麗だった。
後に「ガーゴイル」で主演を果たすヴィンセント・ギャロもちょい役で出演。
2003/6/18
「CHICAGO」を観る。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズは色んな意味で大迫力!!
歌やダンスもさることながら、重量感たっぷりのボディもすごいです。
レニー・ゼルウィガーは、性悪女ぶりが似合ってて、演技的には良かったんだけど、
歌とダンス的には、中途半端な感じなのが、ちょっと勿体なかったかな?
「こいつ、何で歌ってるの?」と一緒に観てた友達に思わず耳打ちしてしまった(笑)
リチャード・ギアは、とにもかくにもチープ過ぎで素晴らしかった。
驚きはジョン・C・ライリー。彼、歌、上手いのね。
この前観た「ギルバート・グレイプ」の頃より、だいぶ太ってた。
ストーリーはね。まぁね。って感じでしたけど(笑)
キャサリンのダンスをもっともっと観てたかったなぁ〜。
2003/6/19
セドリック・クラピッシュ監督の「家族の気分」を観る。
すごく良かった。
最近、個人的に「家族とは?」「親子とは?」「夫婦とは?」と考えることが多くて。
人は皆、一生の内で時と共に、色々な立場へと変わっていく。
まさに、その色々な立場にたって、考えさせられる映画というか。
誰一人として、特別に魅力的な人間が出てこないのが、また、いい。
皆、長所もあるし、短所もある。そして、それが人間というもの。
毎週金曜日の夜には家族で集まり、食事をする。それが、決まりだった。
その日は、ひょんなことから、家族全員の問題が浮き彫りにされていく。
人の言動の裏には、様々な思いが隠されているもの。
それは、口に出さなければ、わからないこともある。
例え、家族といえども。
彼らが、この一夜で得たものは大きかったと思う。各々の胸に響いたと思う。
2003/6/20
昨日に引き続き、セドリック・クラピッシュ監督の「百貨店大百科」を観る。
100周年を迎えようとする百貨店「グラン・ギャラリー」は実は倒産寸前。
立て直しを任された新任社長の元で、
店員達も、なんだかんだとぶつかりあいながらも、一つになっていく・・・。
その過程が、ハチャメチャで面白い。
せっかく、それなりにハッピーな気分で観てたのに、どうなの?あのラスト・・・。
2003/6/21
3日連続(笑)、セドリック・クラピッシュ監督の「猫が行方不明」を観る。
タイトル通り猫が行方不明になり、ご近所さんを巻き込んでの大捜索となる。
だけど、大袈裟ではなくて、色んなエピソードを交えながら、
パリという街と、そこに住む人達を活き活きと描いていく。
色彩も3作品の中で一番トーンが明るく、カラフル。
気になったのは、主人公の女の子が、男性に失望してて、身持ちも堅そうなのに、
顔だけがとりえの、くだらない男と寝ちゃうとこ。この部分必要なの?
ゲイの同居人に言い寄ってみたりと、彼女のキャラクターがいまいちわからん。
あと、ラストの笑顔の後の疾走。あれ、何か意味があるのだろうか?
2003/6/24
おかしい。どうもおかしい。
日曜日にCANDY DULFERのRIGHT IN MY SOULを購入して、聴いているのですが、
ラストの14曲目の5分20秒後からおかしくなる。
最初は、突然止まった。
その後、何回か聴いてるうち、一時停止した後、早送りに。
他の2つのプレーヤーで聴いたら、何でもないのに。おかしいわ。
今回、歌がすごく多いです。曲的には悪くないんだけど。
歌なんてどうでもいいのよ!!貴女は、サックスで勝負しなきゃ!!
私は、やっぱり、歌のない曲の方が好きだな。
そして、14曲目は、今日みたいな雨の日にも似合うすごくいい曲なのに、
何故か、このザマでしょ・・・。
さらにGUYのBESTも購入し、高校時に聴いてた曲も入ってるので、
ちょっと昔を懐かしんだりしてます(笑)
2003/6/26
「ロスト・イン・ラ・マンチャ」を観る。
テリー・ギリアム監督が10年以上かけて構想を練った「ドン・キホーテ」の映画化。
それが、撮影6日目で打ち切りとなってしまうまでのドキュメンタリー。
はっきり言って「こんなんじゃ、完成なんて無理だろ!!」と突っ込み所満載(笑)
でもね。ロケハンでカメラを覗く時や、試写の時のテリーのあの嬉しそうな顔。
61歳になると言ってたが、子供のようなキラキラした目で、本当にいい顔をする。
多分、この顔にやられちゃうのね。スタッフの皆さんは。
とんでもない夢を抱えた困った人だと思いつつ、その夢を叶えてあげたくなっちゃう。
それくらい、人を惹きつける魅力がある人。とんでもなくチャーミング。
しかし、現実に目を向ければ、本当に大変なのも事実で。
助監督さんの大変なこと!!胃潰瘍になっちまうんじゃないかと心配でした。
個人的には、衣装さんがつけていたピアスが気になった。
それは、いつも大ぶりの素敵なもので、彼女にとてもよく似合っていた。
自分に似合うものを知ってる人は、いつだって格好いい。
ラストにcoming soonの文字。「ドン・キホーテを殺した男」は完成するのか!?
今日はMLAのメンバーの、ちはるさんとあっさむくんと初対面だったのに、
面白かったのが、映画館に入って、皆バラバラの席に座ったこと!!
いいよねぇ。自由だよねぇ。それでこそMLA!!お2人共、楽しい夜をありがとう♪
2003/6/30
またまた、セドリック・クラピッシュ監督の「青春シンドローム」を観る。
高校生の5人の男の子達が主役。
学校、学生運動、受験、恋愛、SEX、ドラッグ・・・。
この監督の作品の中でも、温度が違う感じ。やっぱり独特。青春時代って。
オーバードーズで死ぬ役の、ロマン・デュリスは街で見つけた全くの素人だそうだ。
憎めない笑顔の持ち主。刹那的な役がよく似合ってた。
彼の子を産む役の、エロディー・ブーシェ。この時は、ロングヘアで清純ぽい感じ。
後に「天使の見た夢」でカンヌ主演女優賞受賞。
後に「青い夢の女」に出演するエレーヌ・ド・フジュロールも出てた。
ちょっと色っぽい感じの子の役。「青い夢の女」の時ほど脚は綺麗に見えなかった。
どっかで見た顔なんだよな〜と思ってた、ヴァンサン・エルバズ。
そうでした。「歓楽通り」でした。やっぱり私の好みではありません(笑)