2003/3/1
「堕ちてゆく女」を観る。(このタイトル・・・なんか違うんだよなぁ・・・)
37歳の2人の子供を持つ女と、28歳の男の話。
母親からの愛情に飢えていた男の愛は歪んだ形を見せる。
最後、刺殺。 男は、何度も、女の、体を。
愛憎の程がうかがえる。
実は、原題は「完璧な愛!」(こ、これもどうなの・・・)
・・・にしても。
夫のS氏は37歳。私も先月までは28歳だったわけですが、
さほど年齢の差って感じないんですよね。
これが、男女逆だと、何でこうも男が幼く見えるのでしょうか?
2003/3/6
爪の長さをはかってみたら、2cmほどありました。
私は昔から爪を伸ばしていて、いつもマニキュアを塗っています。
大抵、家事をすると折れてしまって、爪がなかなか伸ばせないそうですね。
私の爪は母譲りの強い爪で、折れないのです。
更に、肌も頑丈なのか、肌荒れもしないのです。
なので、私の爪や手を見て、
「あなた、何にもしてないでしょ?」と言う人がいます。
(こういうこと言われている時点で、主婦とは思われてないということですよね。
しかし、よくよく考えると凄くひどい発言だな)
私が「これでも主婦なんで、普通に家事はしてるんですよぉ〜」(なぜか弱気)
と言うと
「嘘ぉ〜!!その手で炊事とかしてるのぉ〜!!」と驚かれます。
・・・んな、思いっきり否定しなくても(汗
まぁね。
私も人に対して決め付けて見ちゃうところはあるんだけど、
こんな風に言わないように気をつけよっと。
2003/3/7
昨日、主婦に見られない話を書いたら思い出したわ。
私達が結婚する時、夫のS氏は
親戚の人に「もっと普通のお嬢さんと結婚すると思った」と言われたり、
(正直ショックでした・・・)
家族に「あんなに爪が長くて家事が出来るのか?」と心配されたりしたそうです。
つまり、私は、いわゆる“家庭的なタイプ”ではないということですね。
・・・と、なると
“家庭的っぽくない”=“主婦っぽくない”ということにもなりそうです。
2003/3/8
私は自宅でまつげパーマやちょっとしたネイルもやっています。
(ほとんどお客さんなし)
まつげパーマは高校の時、
久しぶりに逢う母に連れられて、かけに行ったのを覚えています。
「いいもんだなぁ〜♪」とずっと思っていて、
10年後にやっと習いに行きました。遅いって(笑)
今、母は常連のお客さんです。
ネイルが好きなのも母の影響。
昔から爪を長く伸ばして、マニキュアを塗っている人でした。
私を産んだ一月後のお宮参りの時の写真を見たら、
爪はさすがに短いものの、
淡い桃色の着物に合わせて、薄いピンクのマニキュアを塗っていました。
驚きましたね。 と同時に、本当に好きなんだなと。
他人に見られるためのおしゃれではなく、自分がそうしたいから、するおしゃれ。
この姿勢は非常に好きです。
2003/3/10
土曜日に「ピンク・ピンク・ライン」を観る。
劇場公開時に観たので、今回2回目。
「ビバリーヒルズ青春白書」のジェイソン・プリーストリーや
マイク・マイヤーズ、ジェニファー・アニストンと、出演者は豪華なのですが
とってもとほほな映画です。(それを2回も観てる私って・・・)
日曜日にパトリス・ルコント監督の「橋の上の娘」を観る。
これも、劇場公開時に観たので、2回目。
私の好きなダニエル・オートゥイユが
自分の弱さをハッタリでカバーしているような、ナイフ投げの男の役。
同監督次作の「サン・ピエールの生命」(劇場公開名。ビデオでは「〜の未亡人」)
での役はまったく真逆なタイプ。
この人、上手いんだよなぁ〜。いいんだよなぁ〜。やっぱ。好き♪
ナイフ投げの的になる役のバネッサ・パラディもいい。
ベリーショートが似合って、チャーミングなことこの上ない。
2人にとって、ナイフ投げはとってもセクシュアルなもの。
この面白い関係性は、この監督にしか描けないかも。(っつ〜か描かないかも)
ハッピーエンドなのも、これまた良し♪
さらに「フューネラル」を観る。
クリストファー・ウォーケン、クリス・ペン、ヴィンセント・ギャロ
イザベラ・ロッセリーニ、アナベラ・シオラ、そして、私の好きなベニシオ・デル・トロ。
マフィアの抗争・復讐なんて意味が無いってことを描きたかったんだろうけど、
これだけの豪華キャストで何故こんなんなっちゃうの?信じられない。
でも。久しぶりに見たベニシオは格好良かったな♪
2003/3/12
かけ込み乗車は危険ですので、おやめください。
昨日、出掛けた帰りに、違うホームの電車に乗るべく、階段を下りていた時
「今、駅員さんを呼んできますね!!」と女性が階段を上がって行った。
階段から、下を覗き込むと、うずくまってる中年男性が。
さらに、地面にはなにやら、液体のようなものが。
近くに行くと、その液体が血だということがわかった。
その中年男性は電車に乗り込もうとして、頭を打ったらしい。
私は、彼を座らせ、ハンカチを出して、傷口を押さえさせた。
その後数人、ハンカチを出してくれたが、それでも足りないくらいの夥しい出血。
ほどなく駅員さんが来て、救急車を呼び、車椅子で運ばれた。
不謹慎だけど、人間の血って、あんなにサラサラなんだなぁ。
その後の彼の様子が気になるところだが、知る術もなく・・・。
とにもかくにも、かけ込み乗車は危険ですので、絶対におやめください。
2003/3/13
エリック・ロメール監督の「満月の夜」を観る。これも2度目。
私の好きなチェッキー・カリョ目当て♪
あ〜。いい男を見ているだけで幸せ♪ (出番が少ないのがちと不満)
この人は「ニキータ」で知ったんですけど、この映画はそれ以前のもの。
「2人の女をもつ者は魂を失い、2つの家をもつ者は理性を失う」
最初にこの言葉が出てきます。フランスの格言なのでしょうか?
主人公の女性は恋人の家に身をよせています。
彼を愛しつつも、ある部分では彼の気持ちを重く感じ、自分の部屋を持ちます。
と、なれば、ラストは容易におわかりですね?(笑)
愛って難しいものですね。お互いの想い(気持ち)のバランスというか。
計算してはかるものではないので、
それなりにつりあいがとれてる関係がいいです。私は。
2003/3/15
我が家では食事時に、TVはつけません。
必ず音楽をかけます。
今ではすっかり習慣となりましたが、数年前、意図的にはじめたものです。
外食が美味しいと感じるのは、もちろん料理の違いもありますが、
“食事(お酒)と会話を楽しむ”からだと思うんです。ゆっくりと。
料理を視覚的にも味わう。
TVに気をとられていると、味も何も曖昧になってしまう。
ひどい時には、食べた気さえしなくなる。
一日のうちでゆっくり話しが出来るのなんて、この時間くらいしかありませんよね?
内容は日によって違うけど、
世間話的なもの。 映画や本の感想。 自分やお互いや家族の話。
向き合って座っていると、さらに、会話をしていると、今日の相手の様子がわかる。
そういう時間を大切にしたい。
料理・会話・音楽・・・美味しい食事の必需品。
2003/3/16
「戦場のピアニスト」 を観て来ました。
ワルシャワゲットーに集められたユダヤ人は皆、
それとわかるように白地に青い星の腕章をつけろと命じられる。
あまりに理不尽。
飼い犬に首輪をつけるのと同じ、いや、もっと酷い。
私はここで涙が出ました。ここだけです。泣くことが出来たのは。
実際、ここが境目だったような気がします。
ここから、ユダヤ人は人間としての扱いを受けることはありませんでした。
逆に考えれば、ドイツ軍も、もうすでに人間ではないのです。
戦時下において、人間は人間でいられなくなる。
獣だからこそ、殺せるのかもしれないし、また、
獣だからこそ、ただただひたすらに生き延びようとするのかもしれない。
頭の中が混乱しています。 とても実際にあった話とは思えなくて。
これは言えると思います。 芸は身を助く。 私にはこんなことしか書けません。
2003/3/17
昨日の話の続き。
獣と書いたのは、本能と近い意味です。
闘争本能の最たるもの。 生存本能の最たるもの。
そこに理性なんて入り込む余地は無い。
ここまで書いて、今、「理性」で検索をかけてみたら、
ゴヤという人の版画で《理性の眠りは怪物を生む》という作品がありました。
私の言葉なんかより、説得力があります。
昨日からずっとひっかかっているのは、
この映画の内容が相当に重かったからではありません。
今、まさに、武力行使が行われるかもしれないという状況です。
このことによって、世界中の誰一人として、幸せになんかなれないというのに。
2時間半の上映時間中、何とも言い難いあの鬱々とした雰囲気を味わいました。
だけど、現実のものになれば、2時間半どころではなく、
現地では、いつ終わるかわからない間、ずっと、あの雰囲気が漂い続けるのです。
私には、それが一番苦しい。
2003/3/18
「パリ、テキサス」を観る。
自分のみを映す鏡も、相手のみを映す鏡も、いらない。
お互いがお互いの鏡になれなければ、幸せにはなれない。
2003/3/20
STOP THE WAR
誰の血も見たくない。
誰の涙も見たくない。
2003/3/21
先日、集団自殺や母親が我が子を殺害する事件が相次ぎました。
そして、とうとう戦争がはじまってしまいました。
一体、命の重さとは?
戦争もまるで意味のない行為ですが、
自分が産んだ我が子を殺めるという行為も、まるで意味がない。
まったく別の問題だけど、非常に腹立たしい。
子供は親の所有物じゃない。
産まれた時から、その子の人生がはじまっているっていうのに。
勝手に奪うなよ。
ついでに言うと、
国は大統領や首相の所有物じゃない。
勝手に危険にさらすなよ。
2003/3/23
「トリュフォーの思春期」を観る。これも2回目。
(原題は「おこづかい」こちらの方がいいような気がする)
思春期と言っても、中学に入る前くらいまでの少年少女達のお話。
み〜んなとっても愛らしくて、エピソードもなんとも微笑ましい。
それにしても。
「子供には子供の社会があるんだなぁ〜」とつくづく感じさせられる。
彼らは彼らの社会の中で生きていく為に一生懸命。
社会や、人間関係の問題は、大人だけのものじゃないのだ。
忘れないようにしなくっちゃ。
2003/3/24
私にとって、今日はXデー。左下親知らず抜歯日。
ここ数年、ちょくちょく、わずらわされてきた。疲れが溜まると、腫れちゃうの(泣)
変な“はえかた”をしているため、プチ手術状態となってしまう。
さらには、「これは(抜歯後)腫れるねぇ〜」と言われていたので、
今まで、こわくて抜く決心が出来なかったのだ。
それでも、「ここ(歯科医院)で抜けるよ」と言われていたから、
やっと決心して、予約も入れたっつ〜のに、
さっき、先生に「今日よろしくね〜♪」とメールしたら、
「もしかしたら口腔外科を紹介するかも」とのこと。
一体、どうなってしまうのでしょうか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
歯医者に行って来ました。やっぱり紹介状をもらって帰ってきました。
口腔外科では抜歯後ガチガチに縫うらしいので、治りははやいけど、痛いらしい。
あぁ・・・。また決心が揺らいじゃうじゃないの!!
本当のXデーは一体いつになるのでしょうか?
2003/3/25
「ビッグ」 を観る。
トム・ハンクスって、昔はあんなにチャーミングだったのね(笑)
少年が大きくなりたいと願ったら、本当に体だけ大きくなってしまった。
しかし、言動はまったく少年のまま。
彼を好きになる女性が出てくるんだけど、なんかわかる。
彼の素直さに惹かれる。それがあまりにも新鮮だったというか。
何も難しいこと考えず、素直に感情を表現出来るのは子供の特権。
大人になると、周りへの配慮で、感情を抑えることもある。
でも、愛する人には、大切な人には、想いを素直に伝えたい。
そして、相手の素直な想いを受け止められる人でありたい。
2003/3/27
アキ・カウリスマキ監督の「ハムレット・ゴーズ・ビジネス」を観る。
監督名は前から知ってはいたのだが、なかなか作品を観るまでに至らなかった。
現在、同監督の2002年カンヌ映画祭グランプリ受賞「過去のない男」が公開中。
そのカンヌのレッドカーペットで、ツイストを踊っていたおやじ。
このおやじこそが、アキ・カウリスマキ監督ご本人だった。
もう、最高!!これにはまんまとヤラれちゃいました(笑)
題名通り、ハムレットの現代版といったところ。
舞台は一つの会社内。資本主義風刺だったりもします。
出てくる人ほとんどが仏頂面なんだけど、真面目な顔でおかしいこと言ったり、
小道具の使い方など、ところどころ笑っちゃうところがある。
流石ツイストおやじ。 このセンス、好き♪
2003/3/28
私はスポーツ観戦というものを、ほとんどと言っていいほどしないのですが、
フィギュアスケートだけは、好きです。
今週は毎晩観ているので、昼夜逆転生活してます(笑)
女子は、やっぱり、ミッシェル・クワンが好き♪
ダイナミックさや、勢いはないけど、
正統派で、品があって、華がある。
彼女の安定した滑りには、ホッとさせられる部分もある。癒し効果?(笑)
彼女のスパイラルは天下一品。「美しい」の一言。
観ている人に幸せをもたらしてくれる、あの笑顔もとっても素敵。
女子は圧倒的に、彼女を応援しちゃう私です。
2003/3/29
ジーナ・ガーション主演の「ブラック&ホワイト」を観る。
演出やセリフが少々おかしなとこがありましたが(笑)それなりに面白かったです。
私は性格上、白黒はっきりさせたいところがあるのですが、
そう簡単に割り切れないことも、あるのだなと。
そして「GO! GO! L.A.」を観る。
カウリスマキ兄弟はどっちも、本当センスがいいんだなぁ〜♪
ヴィンセント・ギャロのセリフは、「YO」「Bro.」「COOL」しかないんじゃないの?(笑)
って感じでしたが、いいです。
この前観た「フューネラル」の役どころとは全然違います。(この時もよかった)
ショニー・デップ(「デッドマン」の時の格好)の表情だけの演技もすごくいい。
カメオ出演者もたくさんいて、観ていて面白かった。
最後もハッピーエンドだし♪
ただただ、やみくもに夢を追うのではなく、
現実的に、地に足つけて考えて、追いかけられるようになれた2人がよかった。
2003/3/30
アキ・カウリスマキ監督の「浮き雲」を観る。
先日観た「ハムレット・ゴーズ・ビジネス」はモノクロでしたが、今回はカラー。
インテリアや服や小物などの色使いがとっても良かった。
青でも赤でも、北欧独特の暖かい色で。(監督はフィンランド人)
セリフが少なく、無表情で淡々とした感じの演技もいい。
だけど、決して冷たい感じではなく、むしろ暖かい雰囲気。
皆、無口だけど、人と人との繋がりを、とても大事にしている。
そこには、地味だけど、ほっこり暖かい幸せがある。
これは“幸せ三部作”の第一作目。
現在公開中の「過去のない男」は二作目だそう。